生き直しのあきろぐ。

超・情弱のまじめ系クズな26歳女が、生き直しを図るブログ

【書評】「仕事は総力戦」。クソ苦手だけど3つだけ心がけることにします…『入社1年目の教科書』

久しぶりに本を読みました。
せっかくなので、ここで内容と、考えたことを整理してまとめて、自分の生活に活かせる形にしようと思います。

読んだのは『入社1年目の教科書(岩瀬大輔 著)』です。有名らしいので、読んだことがある人も多いかもしれません。


社会人としての心構えや仕事の進め方、人間関係の築き方なんかが3つの原則と50個の行動指針として紹介されています。

読んでみて、感じたことをざっくり言うと「ちょっと古っぽい価値観もチラっと見えるけど、おおむねその通りだと思う」って感じでした。


雑感:ちょっと古っぽいけど、知っておかないといけない知識がいっぱいなので必読

私がこの本に「ちょっと古っぽい価値観」のニオイを感じたのは、

  • 電話をかけることや直接会うことに「真心」を感じるようなお気持ち主義
  • 「宴会芸は死ぬ気でやれ」などチラリと見える体育会系気質

などなどが原因です。

実際、宴会芸のくだりは最近Twitterでちょっと叩かれてましたしね。
電話に関しても最近は「相手の時間を強制的に奪う自己満足のツール」なんて迷惑がられる風潮も一部ではあります。

ただ、馬鹿馬鹿しかろうが、合理的じゃなかろうが、会社の上の方にいる人ってまだまだこんな価値観の人多いんですよね。

私が今いる会社は社員の平均年齢がすごく若くて、表向きは先進的で合理的なベンチャー企業ってことになっていますが、30代の役員たちでも「あいつはノリが悪い!礼儀がなってない!生意気だ!」みたいに陰口ガンガンたたきますからね。

もはやシャカイジンの常識なんて「人の上」に立った人間が、常に下の人間にマウントとり続けるために必要なもので、年齢や社風に関わらず、自分がちゃんと敬意を払われているかの確認、そして排斥のためのツールとして機能しちゃうものなんだと思います。

だから、なるべく自分を守るために「ポイントがプラスされる言動と、大幅にマイナスされる言動の両方を知識として知っておく」ことは必須なわけです。

その点、この本は知っておいた方がいい最低限のルールが、理由とともに整理されているので、自分の身を守るためにも読んでおくといいと思いました。

(本当はデキる社会人になるための本ですが、私みたいに発達障害を抱えているようなギリギリの人は「ハジかれないためにシャカイのルールと価値観を学び、自分を守るための本」として捉えた方が読み進めやすいと思います)。

内容まとめ:3つの原則と具体的な行動指針

ここで紹介されている仕事の3つの原則はこんな感じです。

  • 仕事の原則1「頼まれたことは、必ずやりきる」
  • 仕事の原則2「50点で構わないから早く出せ」
  • 仕事の原則3「つまらない仕事はない」

原則2の「50点で構わないから早く出せ」は本当そうだなと思います。最初に上司に見せる時ってたたき台みたいなもので全然よくって、そこから認識の確認とか修正をした上で本腰を入れてスタートした方が大幅に時間を短縮できます。

これは新入社員にぜひ知ってほしいことですよね。無駄な時間やストレスを溜めないためにも。

私は変に完璧主義ですし、上司に完成形を見せて「すごい!」って言われたい欲もあったので(笑)、新卒の時はなかなか上司に進捗を報告しませんでしたが、あれは本当にバカなことしたな、と思います…。(あと、上司に話かけるのが苦手っていうのもあった)

これは入社前に知っておきたかったことですw

そして、「具体的な50の行動指針」で私が特に納得感あった&印象深かったのは以下の4つでした。

  • 仕事は総力戦
  • 仕事は根回し
  • ペース配分を把握せよ
  • チャンスをつかめる人になれ

特に私が考え込んだのが「仕事は総力戦」というところに関してですね。

『仕事は総力戦でやれ』が一番ズシンときた

仕事は総力戦。

要はどういうことか、ざっくり言うと、仕事は自分ひとりの力でなんとかしようとするよりも、他人のスキル・頭脳・経験と人脈を使わせてもらった方が効率よく進むってことですね。

本の終盤に書かれていますが、著者は報道番組にゲスト出演する機会があったそうです。

しかし、その特集の内容があまり詳しくない分野(税制・社会保障)に関するもので、しかも収録まで5日間しかなかったと。

そこで、とにかく本を読み込んで基礎知識を付けつつ、専門家に連絡をとったり、知人から詳しい人を紹介してもらったり、どんどんアポをとっていきます。

そうして、多くの専門家の協力により、知識や意見をどんどんブラッシュアップしていき、たった5日間で高いレベルの意見を出すことができるようになったとのことです。

5日前には素人同然だった僕が、土曜日の夜の時点では、税金と社会保障に関しては何を聞かれても答えられる、気の利いたこともそれなりに言える人になっていたのです。まさに総力戦で準備にあたった成果です。

やっぱり、自分より知識や経験のある他人の力を借りると、仕事のスピードとクオリティが段違いですよね。

これほど大規模ではありませんが、実際に会社でも似たような「総力戦」を見たことが何度かあります。

総力戦が上手な人は、ちょっとでも考えに詰まるとすぐに詳しい人に意見を聞きに行きますよね。あれスゴイなっていつも思うんですよね。

でも、私はこれが本当に苦手で…。

私は社会人4年目というのに、内向的でコミュニケーションに苦手意識がまだあります。

黙々としたデスクワークが中心だからっていうのもあるとは思いますが、正直、この性格は仕事にも支障をきたすことがあるので、個性で済ますのもな~って感じです。自分が後々困るだろうし、改善したいです。

仕事そのものは好きなので、いつか「どうしてもこれを成功させたい!」という大きな仕事をすることになった時、困らないようにしておきたいですね。

とりあえず、この3つを心がけよう!

というわけで、もっと仕事で他人の力をうまく借りれるようになるために、自分なりに解決策を考えてみました!
以下の3つを心がけていこうと思います!(*‘ω‘ *)

①3分悩んだら「これ詳しい人他にいるんじゃない?」と1度考える
②誰が何に詳しいか、表を作って把握しておく
③逆に、自分がどんな役に立てそうか考えてみる

「総力戦ができるようになるまで」なんて大きなことはまだ考えられませんが、仕事をスムーズに進めて、欲しい結果が出せるようになるために、人の力を借りられるようになりたいです。

そのための素地づくりを日ごろから心がけます。

あと、人の力を借りることばかり考えるのもアレなので、自分も人に力を貸せる人間になろうと思います。

まずは、こんなところです。